クルマ産業の行方
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2020年のＣＥＳを振り返る
1960年代から始まったコンシューマー・エレクトロニクスショーは、ステレオ、カラーテレビ、コーヒーメーカーやミキサーなどのキッチン用品の展示会だった。デジタル時代となり、ショーの名称は「ＣＥＳ」へと変・・・ -
先進アーキテクチャーが開くクルマ新時代
自動車の電気アーキテクチャーである「神経系」が、急速に姿を変えている。洗練されたエンジン制御システム、安全システム、インフォテインメント（情報娯楽）システムは言うに及ばず、電気自動車（ＥＶ）、コネクテ・・・ -
センサー開発の現状と展望
数年前に言われていたほど無人運転車の市場投入がなかなか実現しない理由の一つが、センサー技術の現状だ。センサーが車の周囲の状況を理解し、そのデータを正確に車に伝えることで、車は次に何をすればいいかを判断・・・ -
「ポスト・ゴーン」はいばらの道
来たる2019年11月19日、カルロス・ゴーン氏が役員報酬に関する詳細不明の金融犯罪容疑で逮捕されてから１年を迎える。この事件によって、同氏が率いていた日産自動車とルノーという世界的な自動車メーカー２・・・ -
ＧＭのストと労組の腐敗
ゼネラルモーターズ（ＧＭ）に対するストライキで、全米自動車労働組合（ＵＡＷ）は縮み、もたつき、腐敗した自らの姿を投影しているようだ。（ドロン・レビン） 第２次世界大戦後、ＵＡＷは間違いなく米国で最強か・・・ -
地球温暖化と燃料効率基準を巡る議論
トランプ米大統領と自動車メーカーが自動車の燃費基準に関する落としどころを模索する中、イスラエルのある天体物理学者は地球規模の気候変動について、「人類を脅かしているのは化石燃料から生成される二酸化炭素（・・・ -
モビリティー技術で存在感を増すイスラエル
自動車業界にいる人間なら、誰でもＣＥＳのことは知っている。例年ラスベガスで開催されているこの見本市は、かつて「コンシューマー ・ エレクトロニクス ・ ショー」と呼ばれていたが、最近はロボットカーなど・・・ -
メキシコ国境問題と自動車関税めぐるトランプの圧力外交
ドナルド・トランプ米大統領のアグレッシブな交渉スタイルは、主要工業国の元首のものとしては、これまでの常識を覆すものだ。とりわけ、貿易相手国や近隣諸国から、時には議会からでさえ、譲歩を要求する際に、米国・・・ -
「ジムニー」のワールドアーバンカー受賞の意義
４月に開催されたニューヨーク国際オートショーのワールドカーアワードで、スズキのオフロード四輪駆動車「ジムニー」が今年の「ワールドアーバンカーオブザイヤー」を受賞した。この選考結果を“皮肉”だと言う人も・・・ -
迫り来る「ピークカー」現象
中国経済が減速し、英国の欧州連合（ＥＵ）離脱を巡る混乱が続き、米国が貿易戦争で高圧的姿勢を崩さない中、2019年は、世界的な自動車販売の全体的な下降の始まりを刻む年となるかもしれない。特に内燃機関（Ｉ・・・ -
キャデラックの方向転換、再び
20年前、米自動車大手ゼネラルモーターズ（ＧＭ）の上層部は、何年にもわたる自己欺瞞（ぎまん）の末、渋々ながら負けを認めた。かつては“世界標準”として君臨していた自社の高級ブランド「キャデラック」が、Ｂ・・・ -
自動運転車の実現はまだまだ先
ここ数年間、急速にその技術が開発され、「実現はすぐそこ」と大げさな予測をされてきた無人運転車だが、ここにきて自動車メーカーなどの企業はその予想をトーンダウンしている。日常的に使えるようになる日が来るの・・・ -
2018年の米国自動車販売データから見えるもの
ちょうど 今から１年前、アナリストや専門家は、2018年の米国の自動車販売台数は低迷すると悲観的な見方を示していた。専門家とは得てしてそういうもので、この予測は当てにならず、実際は1,730万台と前年・・・ -
ハーレーダビッドソンの電動化への挑戦
オートバイ業界も四輪車業界と同様、電動車導入のアイデアを模索しているが、そこで改めて思い知るのは、顧客の間では石油燃料で走る二輪車の方がなおも圧倒的に人気が高いということだ。給油は簡単だし、割安で購入・・・ -
ライダーを制する者は自動運転開発レースを制す
自動運転技術のパイオニアとなり、パーソナルモビリティーの新たな形を創り出すのはわが社だとばかりに、自動車メーカー、部品サプライヤー、そしてグーグルのような巨大なテクノロジー企業がしのぎを削っている。だ・・・ -
新ＮＡＦＴＡで自動車貿易はどうなる
1990年代初頭に始まった米国、カナダ、メキシコでつくる北米自由貿易協定（ＮＡＦＴＡ）の再交渉で、それぞれのリーダーは互いにレトリックでけん制し合っていたが、３か国は９月末、ついに合意に至った。（ドロ・・・ -
トランプ米政権の関税政策、フォードもとばっちり
トランプ米政権が取った関税政策は、国内企業や労働者にとって朗報となるはずだったのだが、ふたを開けてみるとそうは問屋が卸さなかったようだ。少なくとも自動車メーカーのフォード・モーターにとっては、思惑が外・・・ -
マルキオンネ氏の功罪とＦＣＡの行方
フィアット・クライスラー・オートモービルズ（ＦＣＡ）を巧みに指揮していたセルジオ・マルキオンネ氏が急逝したことで、同社の今後に関する疑問が、普通のトップ交代の場合よりも急速かつ緊急性をもって表面化した・・・ -
テスラを巡る騒動、背景にマスク氏の落ち着きのなさ
注目度の高い米テスラの電気自動車（ＥＶ）事業には「持続可能性がない」と言って、最高経営責任者（ＣＥＯ）のイーロン・マスク氏を非難する人々がいる。その意見は正しかったとの判定が下されそうになったその矢先・・・
