特集・連載
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第71回：ヨルダンにおける外交と財政の関係性
ヨルダンのアブドラ２世国王が７月19日、米国のホワイトハウスに招かれた。バイデン大統領と初めて会談する中東諸国の首脳であり、これは、これまでの良好な二国間関係を反映したものと言える。本件の今後のヨルダ・・・ -
第37回：南ア暴動の根っこにある与党内の派閥争い
南アフリカが民主化（1994年）以来最大とも言われる大規模な暴動に揺れている。インド洋に面した港湾都市ダーバンのある東部クワズールー・ナタール州と最大都市ヨハネスブルクのあるハウテン州の各地で、ショッ・・・ -
第62回：イランの経済概況と大統領選挙
国際通貨基金（ＩＭＦ）によると、イランの実質国内総生産（ＧＤＰ）成長率は、2015年の包括的共同行動計画（ＪＣＰＯＡ）の合意により経済制裁が緩和された16年に13.4％を達成したが、以降右肩下がりとな・・・ -
第37回：イランとイスラエルでの政権交代の影響
対立するイスラエルとイランで政権交代が相次ぐ。イスラエルでは、極右政党のベネット氏が、４年の任期の前半を首相として務めることになり、イランでは保守強硬派のライシ司法長官が大統領に就任する。両国の外交姿・・・ -
第９回：ドバイ万博まであと100 日＝コロナ禍克服と万博成功への挑戦
ドバイ国際博覧会（万博）の開幕まで100日となった６月23日、ドバイのムハンマド首長は自身のツイッターにカウントダウンを祝う動画を投稿し、改めて万博の開催を強調した。「アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）は新型・・・ -
第70回：エチオピアでイスラム銀行が業務開始＝その背景と含意
６月３日、エチオピアで初となるイスラム専業のZamZam銀行が業務を開始した。同国にムスリムが多いという認識は必ずしも多くの人が持っている訳ではないだろうが、６割強のキリスト教徒に次ぐ３割強の人口をム・・・ -
第36回：ビアフラ戦争という「亡霊」の影＝ナイジェリア南東部で不穏な動き
西アフリカの大国ナイジェリアの北部で「宿痾」のようになっているイスラム過激派ボコ・ハラムのテロやボコ・ハラムと政府軍との戦闘については、これまで当欄でも触れてきた。しかし、ナイジェリアの他の地域でも最・・・ -
第61回：ＥＵ離脱後の英国の対アフリカ経済政策
英国の欧州連合（ＥＵ）離脱（ブレグジット）に伴う移行期間が2020年末に終了してから６カ月。「グローバル・ブリテン」をスローガンに掲げ、以前にも増してＥＵ以外の世界に目を向け始めた英国の視界には、アフ・・・ -
第36回：緩和の兆しを見せるトルコ・エジプト関係
トルコのエルドアン大統領は6月1日、トルコ国営放送（ＴＲＴ）のインタビューに対し、エジプトとの「ウィンウィンな関係改善」を望むと発言した。悪化の一途をたどっていたトルコ・エジプト関係に好転の兆しが見え・・・ -
第８回：ドバイが掲げるイノベーションビジネス ＝儚い夢か金の卵か
前稿で見てきた通り、ドバイが2020年に受けた経済的な落ち込みは衝撃的なものであった。実質域内総生産（ＧＤＰ）の下落幅はドバイショック時を大きく上回ることが予想され、もともと厳しかった財政状況にさらに・・・ -
第69回：イラン・サウジ関係再訪：接触報道を踏まえて
サウジアラビアがイランに対して断交を宣言してから５年が経過した今になって、両者の公式な接触を両国外務省が公式に認めた。彼ら自身が言うように、現時点で今後どうなるかを見通すのは時期尚早だが、その材料とす・・・ -
第60回：再生エネ大国ケニア、エコな電力の普及はいつに
ケニアで再生可能エネルギーの拡大が目覚ましい。特に地熱発電ではアフリカ各国を圧倒的にリードしており、国際再生可能エネルギー機関（ＩＲＥＮＡ）のランキングでは、地熱による有効発電容量がイタリアやアイスラ・・・ -
第35回：小国チャド、大統領の死が持つ大きな意味
アフリカ中部チャドの国軍が４月20日、同国を長年率いてきたイドリス・デビ大統領（68）が、国軍と反政府勢力との戦闘の前線を視察中に負傷し、それがもとで死亡したと発表した。チャドはアフリカの国の中でも最・・・ -
第35回：コントラスト際立つ米中の中東政策
米国は４月14日、アフガニスタンの駐留米軍を、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）加盟各国の連合軍と共に、９月11日までに完全撤退させると発表した。撤退自体はオバマ・トランプ両政権も打ち出していた方針ではある・・・ -
第７回：数字で見る2020年のドバイ＝下落幅ドバイショック超えの衝撃
2020年４月４日、ドバイ政府はいわゆる24時間外出禁止令を発令し、警察による事前認可なしの外出の取り締まりが開始された。食料品店および薬局以外の店舗はほぼ閉鎖となり、ドバイの大動脈であるシェイク・ザ・・・ -
第59回：コロナ禍で成長続ける南アのｅコマース市場
アフリカ54カ国中、ナイジェリアに次いで第２位の経済規模を持つ南アフリカ。同国で2020年３月から本格的に新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受け、対策として実施した「ナショナル・ロックダウン（都・・・ -
第68回：今こそ深めよう、ラマダンへの理解
イスラムに馴染みの薄い人の間でも広く知られる「ラマダン」。時折、その大きな特徴でもある「断食」のことと誤解している文章も見かけるが、正しくはヒジュラ暦における９番目の月を指す。コロナ禍の今だからこその・・・ -
第34回：スワヒリ海岸でつながるモザンビークのイスラム過激派
モザンビーク北部でイスラム過激派による攻撃が激化している。過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）はその「戦果」を誇示するが、武装勢力の実態は地元の過激派と、東アフリカのインド洋沿岸地帯に国境をまたいで広がっ・・・ -
第34回：米・イラン対立の2019年との比較
足元の中東情勢が、2020年１月に起きた米軍によるイラン革命防衛隊（ＩＲＧＣ）コッズ部隊・ソレイマニ司令官の殺害前の状況と似通った様相を呈している。情勢悪化の可能性を過度に心配すべきではないが、注意は・・・ -
第６回：2040年のドバイとドバイ・サウジ経済戦争の行方
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）ドバイ首長国のムハンマド首長は３月13日、ドバイの７番目の都市計画となる「ドバイ2040アーバン・マスター・プラン」を発表した。このおよそ１カ月前、サウジアラビアが同国にＲＨ・・・
