特集・連載
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第45回：ロシア民間軍事会社の介入後、懸念広がるマリ
昨年10月14日付の当欄で、イスラム過激派鎮圧に苦慮するマリ政府がロシアの民間軍事会社ワグネル・グループと契約を結ぼうとしている動きに触れた。長年サヘル（サハラ砂漠南縁部）地域で過激派掃討作戦を続けて・・・ -
第79回：中央アフリカのビットコイン導入決議とその難点
本誌でも既報のとおり、中央アフリカ共和国がビットコイン（ＢＴＣ）を法定通貨として導入することを発表した。しかし、これを「先進的である暗号資産（仮想通貨）を公式化した、世を先取りする取り組み」とみるのは・・・ -
第72回：外部ショックへの耐性を見せるエジプト経済
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり３カ月。コロナ禍においても堅調な成長を維持してきたエジプト経済であったが、戦争が長引く中で悪影響が出始めている。エジプトの主な輸入品である石油や小麦の市場価格は世界的・・・ -
第45回：対米関係の軌道修正を迫られるサウジ
2021年のアフガニスタンからの米軍撤退は、米国の中東への関与低下を強く印象付けた。イランの封じ込めやイエメン内戦の平定のために米国の協力を必要としているサウジアラビアは、こうした事態を憂慮している。・・・ -
第17回：2022年のラマダンが終了＝断食月を上手くビジネスにつなげるには
イスラム圏の国々において、2022年４月１日から5月１日までラマダン（断食月）となった。また、ラマダン明けには、ラマダンの終了を祝う大祭であるイドアルフィトルが各地で開催された。22年は4月30日が金・・・ -
第44回：英の移民ルワンダ移送計画がはらむ問題
英政府は４月中旬、英国にたどり着いた亡命希望者を今後、アフリカ中部ルワンダに移送する計画を明らかにした。英与党・保守党は国境管理の厳格化を唱えてきたが、英仏海峡を渡って英国に到達する難民や移民の数は急・・・ -
第71回：寄り道したいイスラエルとパレスチナの地方都市
イスラエルでは、2022年１月以降、段階的に入国制限が緩和され、４月現在では入国前後のＰＣＲ検査の受検などごくわずかな規制を除いて外国人の入国が可能となっている。今後出張などで訪れる人が増えるかもしれ・・・ -
第78回：トルコを軸にウクライナ事変を読む
収束の気配さえうかがわれず、長期化も懸念されるロシアのウクライナ侵攻。前回の本欄（2022年３月17日付）でもこのテーマを論じたが、今回はやや切り口を変えて、両国の仲介に意欲を見せるトルコを中心とした・・・ -
第44回：ウクライナ問題でイラン核交渉が一時中断
ロシアによるウクライナ侵攻は、本来イラン核合意とは関係のない話だ。しかし、３月初めのロシアの不可解な動きを受けて核交渉は一時停止している。さらに、米国内では核合意に反発する声も強まっており、交渉の行方・・・ -
第16回：2020年ドバイ国際博覧会＝１年越しの開催がもたらした影響とは
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイ首長国では、2021年10月から22年3月末まで、20年ドバイ国際博覧会（万博）が開催された。当該万博は20年の同時期に開催される予定だったものの、新型コロナウイルス・・・ -
第70回：西アフリカで可能性を見せる平和国家ガーナ
西アフリカ諸国経済共同体（ＥＣＯＷＡＳ）15カ国の一つを構成するガーナは、サハラ以南アフリカ諸国で最初に植民地支配から独立を果たした国である。金、カカオ、そして近年は、石油が主な輸出品目となる。特にカ・・・ -
第43回：ボコ・ハラムは統治機構化するのか
ナイジェリア北部を中心に勢力を拡大し、その残虐な行為で世界中から非難されてきたイスラム過激派「ボコ・ハラム」が変容している。イスラム教徒に対しても容赦なく殺害や拉致などを行ってきた彼らは、最近になって・・・ -
第77回：ウクライナ危機の中東情勢への影響
ロシアによるウクライナ侵攻がついに現実のものとなった。「中東から数千キロも離れたウクライナだから」と対岸の火事を決め込むのも、「第三次世界大戦の幕開けで世界が終わる」と極端な悲観論を持つのも、現状、現・・・ -
第43回：新局面を迎えるＵＡＥ・トルコ関係
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）とトルコの関係が新たな局面を迎えている。2021年11月、ＵＡＥの実質的な統治者とされるアブダビ首長国のムハンマド皇太子がトルコを訪問。22年２月には、トルコのエルドアン大統・・・ -
第15回：ＵＡＥにおける法人税導入＝拠点設立を検討する日本企業への影響は？
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）は、これまで法人税や所得税といった税がかからないことを金銭的なメリットとして対外的に発信し、多くの外資系企業や個人事業主、富裕層を誘致してきた。しかし、ＵＡＥの外務・国際協力・・・ -
第69回：社会改革とともに明るみに出るサウジの格差
サウジアラビアの首都リヤドでは、複数の大型エンターテインメントイベントが同時開催される「リヤド・シーズン」が開かれている。奇しくもライバル関係が取り沙汰されているアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）ドバイ首長国・・・ -
第42回：西アフリカに到来する「クーデターの季節」
西アフリカのブルキナファソで１月下旬、軍の一部がクーデターを起こし、カボレ大統領の身柄を拘束。憲法の停止を宣言した。西アフリカでは近年、ブルキナファソの他にもマリやギニアでクーデターが発生。ニジェール・・・ -
第76回：最近のペルシャ湾両岸対立の再構成
年末年始を跨ぎ、ペルシャ湾を挟んだアラブ諸国とイランの関係（以下「両岸関係」）には、これまでとは様相を異にした部分がうかがわれる。最近の事象を振り返りながら、古くて新しい両岸関係の基本構図を改めて整理・・・ -
第42回：ＵＡＥで起きたテロの背景と注目点
アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）で１月17日、首都アブダビ郊外の石油関連施設および空港の近辺にて複数の爆発や火災が発生し、インド人２人とパキスタン人１人が死亡、６人が負傷した。イエメンの親イラン武装組織フー・・・ -
第68回：拡大深化するモロッコの航空機産業
モロッコは20世紀前半、フランスと南米を結ぶ商業飛行の中継地点としての役割を果たし、『星の王子さま』などを執筆したフランス人作家のサン・テグジュペリが郵便輸送便の操縦かんを握った土地である。そのモロッ・・・
