第54回:好転の兆しがみえないスーダン情勢=米・サウジ主導の停戦協議に注目集まる

  • 2023/05/18(木)

スーダンにおける国軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の武力衝突は、4月15日の発生から1カ月超が経過した。首都ハルツームで始まった戦闘は国内各地に波及し、スーダン保健省によると、5月頭時点で死者が550人、負傷者は4,926人に上る。中東諸国や西側諸国が仲介の試みを続けるも、いまだ実効性のある停戦合意には至っていない。難民が流出する事態が続けば、近隣のアフリカ諸国の経済にも影響が及ぶ可能性がある。(増野伊登=三井物産戦略研究所)

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