- 2022/07/21(木)
- MEA | 中東ビジネス再発見 |
サウジアラビアはイスラム教の二大聖地であるメッカとメディナがあり、多くのイスラム教徒が巡礼で訪れる国である。巡礼期には世界中からイスラム教徒が集まることもあり、コロナ禍前の2019年の同国への外国からのインバウンド訪問者数は、隣国のアラブ首長国連邦(UAE、約2,530万人)に次ぐ、中東・北アフリカ地域の国で2位の約2,030万人だった。そんなサウジでは昨今、イスラム教徒以外の観光客の誘致に向けてさまざまな施策を検討しており、今後10年間で観光分野に1兆ドルの投資を行うことが、ハティブ観光相によって発表されている。本稿では、観光大国化に向けた同国の取り組みと、期待される事業機会について筆者の所感を交えつつ解説する。(石橋哲也=ksnコーポレーション コンサルティング事業部長)
