年始特集:中東のグリーン水素・アンモニア開発と展望

  • 2022/01/06(木)

昨年開催された国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に先立ち、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、バーレーンが相次いで自国のネットゼロ目標を発表した1。これら国々のネットゼロ宣言発出は、現在の社会における世界との共生において環境への取り組みを示すことの重要性を産油国が認識していることの表れといえる(図1)。(日根大輔=日本エネルギー経済研究所、研究主幹)

■高まる水素エネルギーへの期待

もとより、急激に伸び行く自国のエネルギー需要への対応のため、湾岸産油国は以前よりエネルギー源の多様化を進めてきた経緯がある。UAEは原子力発電所の建設や大型太陽光発電所の開発を通じて域内のクリーンエネルギー事業を先導する立場となり、サウジアラビアやカタールなど他国がこれを追走している状況にある(図2)。さらに、UAEやサウジアラビアはこの分野における知見を用いて他国のクリーンエネルギー事業への参画を積極的に進めており、両国においてこの事業の存在が高まっている。

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