第10回:SPAC上場が中東スタートアップの未来を変える!? 

  • 2021/08/19(木)

アラブ首長国連邦(UAE)現地紙は7月28日、ドバイに本拠を置く配車サービススタートアップのスウィベル(Swvl)が、特別目的買収会社(SPAC)スキームを用いて米国のナスダックに上場しようとしていることを一斉に報道した。同社の評価額は15億ドルにも達すると言われており、ムハンマド・ドバイ首長も、このニュースに対して自身のツイッターで祝意を表した。日本ではまだ耳慣れないものの、SPAC上場は米国で近年大きな潮流になりつつあり、その波がこうして中東にまで及んできている。これは中東のスタートアップ市場にどのような変化をもたらすのだろうか。(永井希望=ksnコーポレーション代表取締役社長)

■そもそもSPAC上場とは

SPACとはSpecial Purpose Acquisition Companyの略称で、日本語では特別買収目的会社と訳される。SPAC上場とはこれを用いた上場スキームのことで、簡単に説明すると、まず将来的な企業買収を目的としたSPACが証券取引所に上場し、その後このSPACがスタートアップを買収、その際買収された側のスタートアップが存続会社となることで、結果としてスタートアップが上場した形となるといったものだ。スタートアップの上場は一般的に審査の条件が厳しく、また審査に時間がかかるため、その難易度を下げることのできるSPAC上場が、近年、米国において大きな注目を集めている。

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