第7回:数字で見る2020年のドバイ=下落幅ドバイショック超えの衝撃

  • 2021/05/06(木)

2020年4月4日、ドバイ政府はいわゆる24時間外出禁止令を発令し、警察による事前認可なしの外出の取り締まりが開始された。食料品店および薬局以外の店舗はほぼ閉鎖となり、ドバイの大動脈であるシェイク・ザイードロードから車の影が消えた。あの衝撃的なドバイのロックダウン(都市封鎖)から早くも1年以上が経つ。観光・物流・金融のハブとしてヒト・モノ・カネの流れを取り込むことで急速な発展を遂げてきたドバイにとって、これらの流れを遮断してしまった新型コロナウイルスの与えたダメージはとても大きかった。21年も4カ月が経過し、昨年のそのダメージの規模が徐々に明らかになってきた。(永井希望=ksnコーポレーション代表取締役社長)

■数字から分かる未曽有の事態

ドバイ統計局によると、20年上半期(1~6月)のドバイの実質域内総生産(GDP)は前年同期比で10.8%縮小した。この内訳を見てみると、最も大きな下落を記録したのは芸術・エンターテイメント産業(48.6%減)で、宿泊・飲食業(34.6%減)、交通・倉庫業(28.3%減)が続いている。英国の不動産総合コンサルティング会社ナイトフランクは、ドバイの20年通期のGDPを前年比7.4%縮小と予測しているが、これはドバイショックの震源地として見舞われた09年の数値(2.9%減)を大きく上回っている。このことから、今回のコロナ禍がドバイ経済に与えた影響の大きさがいかに異常であるかが分かる。

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