第56回:新型コロナまん延、中東経済に与える影響と見通し

  • 2020/03/19(木)

執筆時点において、新型コロナ禍は感染者数・地域を拡大させながら、世界経済に大きな不安定性を与える要素となっている。いまだ感染が収束せずその影響の度合いを特定しにくい部分はあるが、中東固有の側面を踏まえて域内経済に与える影響を考察する。
新型コロナの猛威は中東地域にも及んでおり、3月17日時点の世界保健機関(WHO)のデータによれば、イランの感染者数は1万4,991人、カタール439人、イスラエル250人、バーレーン229人、サウジアラビア133人、クウェート130人、イラク124人、レバノン109人、アラブ首長国連邦(UAE)98人、オマーン24人と広範囲にわたる。中東域内におけるこうした広がりは、イランからの感染が主とみられている。もちろん、政府のガバナンスや医療体制が至らない国々では検査を受けていないがために感染者数としてカウントされないという側面もあり、実際の感染状況は上記統計よりもはるかに悪いと見た方がよい。

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