第22回:英語圏の独立運動が紛争化したカメルーン

  • 2020/03/12(木)

紛争の多いアフリカにあって、比較的治安と政情が安定してきたカメルーンが大きく揺れている。多数派で政治を主導してきたフランス語圏の住民に対し、少数派の英語圏住民が反発。独立を目指す英語圏側の武装組織と政府軍との衝突などにより、これまでに約3,000人が死亡したと推計され、約50万人が家を追われる状況となっている。(服部正法=毎日新聞欧州総局長、前アフリカ特派員)

紛争が続く中、2月中旬には、英語圏の北西州ヌトゥンボという村で、多数の子供を含む村人22人が殺害されるというショッキングな事件が起きた。独立派は政府軍による犯行と非難するが、政府軍は否定しており、何者による攻撃かは不明。国連人道問題調整事務所の現地担当官は、犠牲者のうち14人が子供だと明かした。国連は2月13日、紛争の激化に伴い、最近2週間で約8,000人のカメルーン難民が隣国ナイジェリアに流入したと発表した。

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