第43回:首都移転でエジプトの新時代幕開けか

  • 2019/12/19(木)

エジプトは、人口約1億人を有する巨大市場。欧州、中東・北アフリカ(MENA)、南米、アフリカと地の利が生かされた十字戦略が魅力的だ。経済成長が続く中、来年はシシ大統領の重点構想の一つである新首都移転が予定されており、同時に水面下で進めている新内閣の顔ぶれがどうなるのか、2020年も大いに注目される。(常味高志=ジェトロ・カイロ事務所長)

■現政権のかじ取りによる着実な信頼回復と経済成長
2011年のアラブの春で長らく続いたムバラク政権が崩壊し、抜本的な政治・経済の基盤整備が急がれる中、2014年6月に就任したシシ大統領は、国内の安全・安心確保と外国からの信頼回復を重点化する。組閣でも信頼と実績のある人材をかき集め、懸念された外貨準備高は一気に解決し、400億ドル超を保っている。治安も安定を維持し、日本人観光客数も2015年の約1万5,000人から2018年は4万人と、増加傾向にある。

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