第51回:民営化成功のチュニジア、経済面では課題

  • 2019/11/21(木)

いわゆる「アラブの春」から8年を経た今年10月、その発端となったチュニジアでは選挙により国家元首たる大統領が新たに誕生した。議会選挙も同時期に行われ、改革で勝ち取った民主化は定着の様相を見せる。一方、経済面では困難な状況が続き、政治問題ともなっている。
「アラブの春」において、結局周辺各国では民主化が実現しなかったことから、チュニジアはその流れの中で唯一民主化に成功した国としても知られる。今年も、9月15日に大統領選挙(第1回)が、10月6日には議会選挙が実施された。後者では、与党アンナハダが議席を減らしつつも第1党を維持した一方、前者では10月13日の決選投票までもつれた後、結局アンナハダの支持を獲得した独立系のカイス・サイード氏が、憲法学者という経歴で政治未経験ながら勝利し、同23日に大統領に就任した。なお、この大統領選挙の実施は前任のカイドセブシ大統領が7月に逝去したことに伴うものだが、次期大統領が決まっていなかった9月には、何の因果か、「アラブの春」により政権を追われたベンアリ元大統領も死去している。

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