第50回:南アの信用力揺るがすエスコム問題

  • 2019/10/24(木)

南アフリカの国営電力会社エスコム(Eskom)の経営問題が同国経済成長の重石として再び意識されている。本稿では、電力供給のボトルネックや政治への悪影響といった伝統的な問題ではなく、国際資本市場からみたリスク・難題を中心に論じることとしたい。
エスコムは南ア最大の国営企業であり、同国の約95%の電力を供給する。しかし、2008年1月に大規模停電が発生し、鉱物(プラチナ、フェロクロムなど)の生産停止などにより成長率が大きく下押しされたほか、その後も電力需給の逼迫(ひっぱく)が継続する中で電力料金の引き上げが順次行なわれ、フェロクロムなど電炉を伴う鉱物の生産・輸出拠点としての魅力を大きく失った。加えて今年に入っても、3月以降計画停電が続き、改めて南アの電力不足問題が世界中の関係者に露呈してしまった。

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