第40回:フリーゾーン整備で加速するタンジェへの外資進出

  • 2019/09/26(木)

モロッコのタンジェはジブラルタル海峡に臨む港湾都市であり、長きにわたり交通の要衝として栄えてきた。近年では、モロッコ政府によるタンジェ港湾開発やアフリカ大陸初の高速鉄道開通といった積極的なインフラ開発に加え、近郊に展開されるフリーゾーンなどの影響もあり、自動車をはじめとする産業集積が進みつつある。地理的優位性に加え、自由貿易協定(FTA)を活用した外国市場へのアクセシビリティーの良さもあり、同地への外国からの投資が増加している。(大野晃三=ジェトロ・ラバト事務所)

■物流ハブへと発展するモロッコ・タンジェ港
タンジェMED港は、2018年時点で約347万TEU(20フィート標準コンテナ)のコンテナ取扱貨物量を持つアフリカ最大のコンテナ港である。物流ハブとして77カ国186港へのアクセスを持ち、ヨーロッパへは3日間、中東湾岸や西アフリカ、北米・南米には10日間、アジアへも20日間程度でコンテナ輸送が可能である。定期船サービスやコンテナ取扱能力などを測る国連貿易開発会議(UNCTAD)の「Liner Shipping Connectivity Index」2018年版において、モロッコは16位に位置している(日本は14位)。

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