第15回:コンゴ民主のエボラ禍、100万都市でも感染者

  • 2019/08/01(木)

昨年12月上旬の本欄で、コンゴ民主共和国の北東部で感染が拡大しているエボラ出血熱について憂慮する内容を書いた。あれから半年以上経過したが、状況はさらに悪化しており、世界的にも史上2番目の感染規模にまで拡大している。7月中旬には人口100万規模の都市でも感染者が初めて確認された。辺境地での感染拡大であるため、2014~2015年の西アフリカでの流行時と比べ、注目度が低い「忘れられた」感染拡大となってきたが、国際社会は総力を結集して感染を止めるべきだ。(服部正法=毎日新聞欧州総局長、前アフリカ特派員)

■死者は約1700人に

昨年8月に感染拡大が始まった今回のエボラ禍は、コンゴ民主政府の集計によると、これまで2,500人以上が感染し、約1,700人が死亡したとされる。DRCでは1976年に初めて発生が確認されて以降、10回目のエボラ禍だが、今回は過去最悪であり、世界的に見ても、ギニア、リベリア、シエラレオネを中心に2万8,000人以上が感染し、1万1,000人以上が死亡した西アフリカに次ぐ事態だ。

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