第46回:イラン経済がたどる二重の悪化経路

  • 2019/07/04(木)

6月13日に発生したホルムズ海峡近くでのタンカー襲撃事件の犯人はいまだ特定されていないが、攻撃を受けた1隻が日本企業のチャーターだったこともあり、日本でもイラン問題への関心が再び高まっている。ただしイラン経済を見る上では、もう一つの悪化要因にも留意したい。

日本語による報道ぶりもあって、その襲撃事件が突然起こったかのように思う読者もいるかもしれない。しかし、イラン情勢を日常的にフォローしていると、上述のタンカー襲撃事件は5月に発生したアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアのタンカーが同様に襲撃を受けた事件との連続性の有無を考えるだろう。このほか、日本や欧米のメディアでは、その発生を理由に原油価格が急騰したとの報道ぶりが目立った。一方、そのニュースを受けた原油価格の値上がりは、実は最近の値動きの範囲内でもあり、筆者としてはそうした報道ぶりに疑問符をつけざるを得ない。

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