第22回:アルジェリアにおける長期政権終焉の経済的背景

  • 2019/05/09(木)

アルジェリアのブーテフリカ大統領が、4月2日辞任した。ブーテフリカ氏は1999年以来、計4期大統領の座にあったが、5期目の大統領選挙に向けて出馬を表明したところ、市民が反発し、即時辞任と現体制の追放を求める抗議デモが続いた。政権への反発を受けて政府は、ブーテフリカ大統領の立候補の取りやめと、大統領選挙の延期、新体制構築に向けた国民会議の開催を発表。しかし、市民による抗議デモは収まらず、政治的権力を持つ軍も辞任に賛同したため、大統領は辞任せざるを得なくなった。こうして20年に及ぶ長期政権が崩壊したわけであるが、2011年に起きたアラブ革命「アラブの春」にも似た政治変動がアルジェリアで起こったといえる。大統領が辞任に至った経済的背景は、どのようなものだったのか。(柏木健一=筑波大学人文社会系准教授)

関連記事

ページ上部へ戻る