第12回:アルジェリア長期政権退陣と過激派への影響 

  • 2019/04/11(木)

北アフリカの大国アルジェリアが揺れている。20年間、国のトップに君臨してきたブーテフリカ大統領(82)の政権に反対するデモが拡大し、ブーテフリカ氏は4月2日、辞任に追い込まれた。長年、軍とタッグを組んで権力基盤を確固たるものにしてきたブーテフリカ氏に対する国民の不満に抗しきれなくなった格好だ。喫緊の課題は「ポスト・ブーテフリカ」をソフト・ランディングできるか否か。アルジェリア国内で政情不安が広がれば、イスラム過激派がアルジェリアだけでなくアフリカ、中東で活発化する可能性がある。(服部正法=毎日新聞欧州総局長、前アフリカ特派員)

 

■大統領の功績と弊害

デモ拡大の要因は、2013年に脳梗塞で倒れて以降、闘病を続けており、執務能力に疑問が投げかけられてきたブーテフリカ氏が、4月の大統領選に5選を目指して出馬すると表明したことだった。ブーテフリカ退陣を望む声は一気に広がり、ブーテフリカ氏は3月11日、出馬断念を表明し、事態収束を図った。しかし、同時に大統領選の延期の方針を明らかにしたためデモは収まらなかった。

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