第40回:2018年の中東・アフリカ経済を振り返る

  • 2018/12/13(木)

当コラムの第31回(2018年1月4日付第82号)では、2018年の10大展望として、発生する可能性が高いと予測する5点と、発生確率は低いが意識しておきたい5点を指摘した。本年の最終稿として、同コラムでの指摘事項を中心に今年1年を振り返ってみよう。
■ 高めの発生確率を予測した事項の多くは的中
発生確率が高いと予測した5点のうち、(1)(以下、番号は本年初に予測事項として記載した番号)原油価格が45ドルを下回らない、(3)トランプ大統領による中東の混乱、(4)オマーンの格下げ、(5)南ア政治の混乱の4点はおおむね的中したと評価してよいだろう。(1)を予測した本年初時点の原油価格は55ドル程度。45ドルを下回らないというのはやや勇気の要る決断だったが、油価上昇の見通しを持っていたので思い切って記述し、その通りとなった。(2)として挙げたサウジアラビアの国王交代は実現しなかった。もちろん、ジャーナリストのジャマル・カショギ氏の事件などは当時全く予期していない。(3)は言うまでもなく5月の米国による核合意(包括的合同作業計画(JCPOA))離脱表明。(4)は3月に米格付会社ムーディーズが1格引き下げ「Baa3」とし、さらにネガティブとの見通しを付した。(5)は、2月にズマ大統領が辞任。その後はむしろ、ラマポーザ新政権による政治・経済の改善が目立っている。

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