第9回:コンゴ民主で「定着」が 危惧されるエボラ出血熱

  • 2018/12/06(木)

コンゴ民主共和国(旧ザイール)の北東部で今年8月から感染が拡大しているエボラ出血熱は、4カ月を経過しても収束する気配がない。同国では1976年に初めて発生が確認されて以降、今回を含めて10回のエボラ出血熱の流行があったが、今回は感染者(疑い例を含む)が400人以上、死者(同)が250人以上となり、過去最悪の事態となっている。専門家からは、エボラ出血熱が収束することなく今後、地域に「定着」してしまう状態が現実化する恐れを指摘する声も出ており、事態は深刻だ。(服部正法=毎日新聞外信部副部長、前アフリカ特派員)
米紙ワシントン・ポストによると、米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は、今回のエボラ感染拡大を抑え込むことができず、定着してしまう可能性について専門家は考慮する必要があると語っている。これまでエボラ出血熱はどれだけ感染が広がっても最終的には収束し、感染者がゼロの状態を取り戻してきた。だが、レッドフィールド氏の警告のように、感染者ゼロが長期にわたり実現できず、恒常的にエボラ出血熱が存在するような地域を生み出してしまえば、とんでもない状況になる。

関連記事

ページ上部へ戻る