キプロスとエジプト、ガス導管の敷設で合意

  • 2016/09/08(木)
キプロスとエジプトは8月31日、キプロス産の天然ガスをエジプトに送る海底パイプラインの敷設で基本合意した。キプロス沖での商業採掘の開始を見込んだもので、エジプトの国内需要を賄うほか、再輸出も視野に入れる。 エジプトのモッラ石油鉱物資源相は、両政府は今後、速やかに建設計画を進めることで一致したと説明。キプロスのラコトゥリピス商業・工業・観光相は、2020~2022年の運用開始を目指すとしている。 キプロス沖のアフロディー油田では2011年、米石油大手ノーブル・エナジーが主導するコンソーシアムが第12鉱区でガスの試掘に成功。推定埋蔵量は1,274億立方メートルに上る。この鉱区ではイスラエルのデレク(Delek)・グループが30%、先に英蘭資本のシェルに買収された英BGグループが35%の権益をそれぞれ保有しているが、生産開始のめどは立っていない。 同国沖ではこのほか、イタリアのエニ(Eni)と韓国ガス公社(KOGAS)が3鉱区、仏トタルが1鉱区のライセンスを取得している。また、7月に入札を行った3鉱区には、エニやトタルに加え、ノルウェーのスタットオイル、米エクソン・モービル、カタール石油公社、英ケアン(Cairn)・エナジーが関心を示したという。 一方、地中海のエジプト沖でも大規模なガス田の発見が相次いでいる。昨年8月には世界最大級のズフル(Zohr)・ガス田が、今年6月にはバルティム(Baltim)南部鉱区でも新ガス田が発見された。モッラ石油鉱物資源相は今回、こうした事実がエジプトのキプロス産ガスへの興味をそぐことにはならないと話している。

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