航空調査会社の英スカイトラックス(Skytrax)・リサーチが12日発表した「2016年ワールド・エアライン・アワード」で、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国のエミレーツ航空が「世界最優秀航空会社」部門のトップに選ばれた。3年ぶり4回目の受賞となる。 同賞は1999年に開始されたもので、顧客調査の結果に基づき全73部門のランキングを決める。今回の調査は2015年8月~2016年5月に行われ、1,920万人から回答が寄せられた。エミレーツ航空は、「機内エンターテイメント」部門でも首位だったほか、「キャビンスタッフ」部門でも10位に食い込むなど、多くのカテゴリーで高い評価を得た。 「世界最優秀航空会社」部門の2位は、昨年首位のカタール航空。同社は今回、「ビジネスクラス」と「ビジネスクラス・ラウンジ」の各部門でも首位を受賞している。「世界最優秀航空会社」の3位はシンガポール航空で、これにキャセイ・パシフィック航空、全日本空輸(ANA)、UAEアブダビ首長国のエティハド航空が続いた。 授賞式は、ロンドン近郊で開催中の航空宇宙関連の国際見本市「ファーンバラ航空ショー」で行われた。スカイトラックスのエドワード・プレイステッド最高経営責任者(CEO)は式典後の会見で、「中東の航空会社は依然として優勢だ」と話した。