トルコ、EU加盟交渉継続めぐる国民投票も

  • 2016/06/30(木)
トルコのエルドアン大統領は、欧州連合(EU)との加盟交渉継続の是非について、国民投票を実施する可能性に言及した。EU離脱をめぐり、23日に国民投票を行った英国の例に倣う格好だ。国営アナドル通信などが伝えた。 背景には、トルコの加盟交渉が長年停滞していることへのいら立ちがある。トルコは1987年に加盟申請を行ったが、正式な候補国になったのは1999年。加盟交渉は2005年に始まったものの、ほとんど進展していないのが現状だ。エルドアン大統領はEUへの正式加盟を国家の戦略目標に掲げ、「最重要の国際的な優先課題」と位置付けていた。だがここへ来て、EUへのビザ(査証)なし渡航をめぐる協議がこう着していることや、欧州で反移民・反イスラムを掲げる極右政党の台頭に嫌気がさしたようだ。国民の間でもEU加盟への支持は後退しており、このまま投票を実施すれば交渉継続が否決される可能性が高い。 エルドアン大統領はこれまでにも、イスラム教徒が国民の大半を占めるトルコに対するEUの差別的な態度をたびたび批判してきたが、交渉を自ら打ち切る可能性まで示唆したのは初めて。ただ、国民投票でトルコ国民が交渉継続を選択するなら、加盟に向けた努力を続ける考えを示している。

関連記事

ページ上部へ戻る