中国人民銀行(中央銀行)が運営する中国外貨取引センター(CFETS)は、20日から同国の銀行間外国為替市場で人民元と南アフリカランドの直接取引を開始すると発表した。中銀の南アフリカ準備銀行は、中国と南アの経済・通商関係の強化に向けた重要なステップとして歓迎の意を示している。 ランドは、中国の銀行間外国為替市場で人民元と直接取引できる13番目の外貨となる。これにより、両通貨の直接交換レートや2国間の為替コストの軽減につながるほか、相互への投資が促進されると期待されている。両通貨の中心レートは直接取引マーケットメーカーが舞い営業日、市場が開く前に提示するレートを平均して算出。直物市場の1日の変動幅は中心レートから最大10%を上限とするという。 中国は南アフリカにとって最大の貿易相手国。2015年1~11月の対中国の輸出高は409億ドル、中国からの輸入高は130億ドルだった。