カタール航空が、モロッコ最大の都市カサブランカをアフリカの一大ハブ空港にする構想を描いている。アクバル・アルバケル最高経営責任者(CEO)の話として、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の英字紙ザ・ナショナルが伝えた。 それによると、同CEOはモロッコの航空会社ロイヤル・エア・モロッコの株式25~49%の取得を目指す考え。それには「(同社の本拠地)カサブランカの空港施設の大規模な改良が必要」とも話している。 もっともカタール航空は当面、現在進める伊格安航空会社メリディアナ・フライ(Meridiana fly)への出資計画を優先する方針だ。イタリアの労組がこれに反対していることなどから、夏の終わりまでに交渉がまとまらない場合は断念するとしている。 カタール航空はかねて“西方戦略”を拡大しており、今後はダブリンはベルファスト、ラスベガスなどへの就航を予定。また、5月には英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)への出資比率を15%に引き上げた。